2010年02月22日

アバター

久々に映画な話

アバター(2009年 米)
制作・脚本・監督・編集:ジェームズ・キャメロン
出演:サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガニー・ウィーバー

ナヴィという先住民の住む惑星パンドラ
その星の莫大な利権を生む鉱石を狙う企業と
純粋に科学的なコミュニケーションを願う科学者などの思惑と
先住民との文化交流のお話

まず基本的なストーリーは
始まって数分ですべてが予想できる
途中の伏線も、その後どういう展開になるかほぼすべて予想できる

だがこの星を見つけ、彼らとコミュニケーションを取ろうとし
しかし徐々に不信感を抱き、ついには決裂した
そういう「歴史的過程」がほぼ最小限の説明のみで理解できる
主人公がナヴィの文化を習う過程も
実に見事で、おそらく事前に表面に出ないようなものも含め
さまざまな設定をしていたと推測できる

「ダンスウィズウルブス」を彷彿させる見事な展開
(てか、よく考えると、あれそのまんま?w)
壮大な話を綺麗にまとめて極上のエンターテインメントに仕上げるのは
キャメロンの手腕だろうか?

売りになっている3Dだが
個人的にキャメロンは「技術を見せるための映画」ではなく
「映像を表現するための技術」を使う監督と思っている
過去の作品でも最先端の技術を使っているが
それを使う「必然」があったと思える映画であった
今回もパンドラの素晴らしい風景を観客に伝えるために
3Dは不可欠だったと思える

3D映像は、正直今後の映像表現として
必要不可欠になるのではないだろうか?
圧倒的な没入感は見た人にしかわからないだろうが映画の世界を変えたといえる

ただ、3D映像は問題もある
まず、コストの問題だ
新宿のIMAXシアターが閉鎖されたことは記憶に新しい
いくつかの方式はあるもののIMAXは日本に4か所しかない
入場料も割高だ

私は元々映画は前で見るのが好きだし
3Dの没入感を考えて前で見たのも影響してるかもしれないが
冒頭のシーンでいきなり「3D酔い!!」と思ってしまった
奥行きのあるシ−ンで焦点が手前にあるのに、そのままカメラが移動すると
自分が移動してるような錯覚に陥ってしまった
後半はほとんどそういう感覚もなかったし「脳みそが慣れた」のかもしれない

ただ、映画を終わった後歩いてたアベックの女性が
「ほとんどメガネをはずして見ていた」と言ってるのが聞こえた
見る場所も関係あるのだろうが、人を選ぶ可能性もある
不安な人は後ろのほうで見るべきだろうか?

そして何より字幕だ
字幕は一番手前に表示される
感覚的には、スクリーンを見ていても、台詞だけは手元の本を見るような
そんな感じで目の焦点を移動させ続けなければならない
英語のわからない人は吹き替え版を見るほうがいいと思う

ただ、日本では話題作りのためアイドルや、タレントを吹き替えに起用するケースも多い

アバターの吹き替え版の声優がだれだったのかは知らないけれど
そういう人たちが吹き替えをしていたならいい映画も幻滅の極みでしかない
そこらへんを改善してくれないと3D映画の未来も暗いと言わざるを得ない

珍しく長文になったが
ながい映画にも関わらず
終わった時に、もう少し彼らの生活を見ていたい
と思える、数少ない映画であった
posted by Ripley at 03:28| Comment(0) | 映画な日々
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